子どもにはどんな子に育ってほしい…?
ぼくは、自立した子、一人で考えて、一人でできる子に育ってほしいなぁ…
それなら、菅原裕子さんが書いた、「子どもの心のコーチング」がおススメ!
子どもに自立を促すエッセンスが詰まっていて勉強になります!
何より1つ1つの話が短いので、時間があまりないパパママでも隙間時間で気軽に読めるよ!
本書の紹介
こんな方におすすめ
- 子どもの自立を促したい
- 親として成長したい
- コーチングに興味がある
今の時代は多様化してきて、一人一人の個性が尊重される世の中になってきました。
自立した子どもに育ってほしいと願う親はとても多いのではないでしょうか。
でも、どうすれば自立した子どもになってくれるか、育て方に迷いますよね。
本書には、その育て方のヒントやエッセンスが詰まっています。
本書の著者である菅原裕子さんは、人材開発のコンサルタントです。
環境を整えることで能力開発を行う「コーチ」であり、その能力開発を行うことを「コーチング」と言います。
その「コーチング」の考え方を子育てに応用した「ハートフルコミュニケーション」を提唱して一万人近い人たちの子育てや生き方を応援しています。
ハートフルコミュニケーションでは、子どもの「生きる力」を開発することを提案し、その「生きる力」が子どもに開発されると、生き生きと輝く目を持ち、積極的に生活に取り組もうとすると言います。
また、子ども相手だけではなく親自身の成長も促しており、親の成長=子どもの生きる力が伸ばされているときとなるのです。
もくじ
- はじめに
- 第1章 親の役割は何?
- 第2章 子どもに教えたい3つの力
- 第3章 子どもを幸せにするしつけ
- 第4章 心を結ぶ聴き方・伝え方
- 第5章 親の幸せは自分でつくる
- おわりにー「ひび割れ壺」の物語
次の章では、特に印象に残った個所について紹介します。
子どもに教えたい3つの力
子どもに教えたい3つの力
それは
- 愛すること
- 責任
- 人の役に立つ喜び
となっています。
1つ目の愛することについて
愛することを教えるということは、子どもに自己肯定感を与えるということです。
自己肯定感は、自分はここにいても良いという自信や自分が好きという自信と直結しています。
そしてこの自己肯定感は、子どもが幼少期にそばにいる人たちによって育まれていきます。
じゃあどうやって自己肯定感を育み、愛することを伝えればいいのでしょう?
それは無条件にかわいがることです。
よく抱く、言葉を伝える、話を聞くことで少しずつ愛が育まれていきます。
そしてもう一つは禁止語と命令語を使わないこと。
禁止語と命令語は、子どもに否定的なセルフイメージを与えてしまいます。
肯定的な言葉を投げかける、なるべく使わなくても良い環境になるように、環境を整理する。
こういったことも、愛を育むことに繋がります。
2つ目の責任について
親は子どもが心配で、世話を焼いてしまうことが頻繁にあります。
ハサミを使おうとした子どもからハサミを取り上げる、寝坊しそうな子どもを起こす。
こうした行いは子どもを守っているようで、実は責任を学ぶ機会を取り上げています。
自分が起こした行動によってどのような結果が起こるか、これを日々学んでいくことで失敗に対する耐性や問題解決能力が育まれ、自分の行動に対する責任が生まれます。
しかし一方で、そういった機会を取り上げられた子どもはその経験をしていないため、自分の責任に対する能力が育まれづらくなり、他責してしまうようになるかもしれません。
例えば、「朝自分が起きなかったくせに起こしてくれなかった親のせいにする」とかですね。
このようなことにならないように、子どもの機会を奪わず距離をおいて学ばせる姿勢をとっていきたいですね。
3つ目の人の役に立つ喜びについて
人の役に立つ喜びはどうしたら教えられるのでしょう…これは実はあまり難しくありません。
まずは、親の役に立ってもらうことから始めます。
ある年齢を境に、少しずつお手伝いをしたがる部分が出てくると思います。
そしてお手伝いをしてもらったときに、親としての気持ちを伝えるのです。
子どもの行動をほめる「エライ!」「よくやった!」という言葉ではなく、「お父さん嬉しかったよ」「お母さん○○で助かったよ」のような言葉です。
子どもの行動から受けた自分の気持ちを子どもに共有してあげることで、人の役に立つ喜びを覚えます。
そうすることで、行動がとても前向きな行動になるのですね。
まとめ
本記事では、菅原裕子さんが書いた「子どもの心のコーチング」を紹介しました。
一つ一つの話が短くまとまっているので、忙しくて読書ができないパパママでも少しずつ読み進めることができると思います。
内容も、子育てのようで親育ての部分が結構多いので、人としても成長できるのではないでしょうか。
また、おわりににある「ひび割れ壺」の話もとても素敵です。
本記事を読んで気になった方は、ぜひ一度手に取って読んでみてください。